惚れ薬
☆☆☆
教室へ入ると真っ先に航の姿が目に飛び込んできた。
航は窓の近くの席に座り、クラスメートたちと談笑している。
ごく普通の教室風景ですぐに航をみつけてしまうなんて、我ながら重症かもしれない。
小麦色に焼けた肌に、黒髪短髪は毎日のように見ているのにやっぱりそこだけ輝いて見えている。
「おはよう青花。昨日は大丈夫だった?」
自分の席に座った時、隣の席の初美がショートカットの髪の毛を揺らしてそう声をかけて来た。
「大丈夫だよ。ちょっと変な占いしちゃっただけだし」
「青花が占い好きなのは知ってたけど、そこまでとは思わなかったなぁ」
「初回無料だったんだよ。だから試してみただけ」
そう言うと、初美が目を輝かせた。
「無料だったの?」
そう聞いてくる初美も、やっぱり占いが好きなんだろう。
教室へ入ると真っ先に航の姿が目に飛び込んできた。
航は窓の近くの席に座り、クラスメートたちと談笑している。
ごく普通の教室風景ですぐに航をみつけてしまうなんて、我ながら重症かもしれない。
小麦色に焼けた肌に、黒髪短髪は毎日のように見ているのにやっぱりそこだけ輝いて見えている。
「おはよう青花。昨日は大丈夫だった?」
自分の席に座った時、隣の席の初美がショートカットの髪の毛を揺らしてそう声をかけて来た。
「大丈夫だよ。ちょっと変な占いしちゃっただけだし」
「青花が占い好きなのは知ってたけど、そこまでとは思わなかったなぁ」
「初回無料だったんだよ。だから試してみただけ」
そう言うと、初美が目を輝かせた。
「無料だったの?」
そう聞いてくる初美も、やっぱり占いが好きなんだろう。