惚れ薬
「動画撮ったのお前だろ、何考えてんだよ」


「何のことだよ、俺はなにも知らない」


「嘘つけ、このクズ野郎」


怒鳴り声の原因はこれだったようだ。


あたしは笑い出したいのをグッと我慢して遼太郎に近づいた。


相変わらずあたしが近づくと頬を赤らめている。


「遼太郎、少し話があるんだけど」


そう言い、2人で教室のベランダへと移動した。


「この動画を見て」


あたしはスマホで学校の裏サイトの動画を流し始めた。
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