惚れ薬
真弥がそう言い、あたしは頷いた。


これから遼太郎はどんどん便利な存在になって行くだろう。


「これでデート代ができたじゃん」


あたしが初美へ向けてそう言うと、初美はニッと歯をのぞかせて笑った。


「そうだね、ありがとう。ちょっと彼氏に電話してくる」


初美はそう言い、スキップでもしそうな勢いで教室を出たのだった。
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