惚れ薬
「真弥、昨日からなにかおかしいの」


「おかしいって、なにが?」


「みんな、薬を飲む前に戻ってる」


あたしの言葉に真弥は眉を寄せた。


「それって、薬の効果が切れたってこと?」


「そうなのかも……」


「だから初美から薬を奪い返そうとしてたんだね」


真弥の言葉にあたしは頷いた。


けれど、それも簡単にはいきそうにない。


どうすればいいんだろう。
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