惚れ薬
初美の言葉にあたしと真弥は目を見交わせた。


それは難しいかもしれない。


かと言ってクラスメートに得体の知れないものを飲ませることも、気が引けた。


「じゃあ遼太郎は?」


初美があたしへ向けてそう言って来た。


「なんで遼太郎?」


昨日告白された事を思い出し、気分が滅入ってしまいそうになる。


「このクラスの中で1番どうでもいい奴だから」


初美の言葉にあたしと真弥は思わず笑ってしまった。
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