惚れ薬
☆☆☆
翌日1時間ほどしか眠れなかったあたしは、ファンデーションで目の下にできたクマを隠した。
少しくらいブサイクになっていても、航の気持ちはあたしへ向かうはずだ。
けれど、特別な日になる予定の今日はいつも以上に可愛くしていたかった。
いつもよりも早く学校へ到着して、自分の席に座る。
航はまだ来ていないようだけど、気持ちがソワソワして落ち着かない。
問題は、どうやって航の飲み物に惚れ薬を入れるかだった。
航はいつもペットボトルのお茶やジュースを持ってきているから、それに入れるしかないのだけれど、ペットボトルの場合は1度はキャップが開いていなければ怪しまれてしまう。
航がどのタイミングでペットボトルの蓋を開けるか、ちゃんと見ていなければいけない。
「青花、今日は早いね」
そう声をかけられて振り向くと初美が立っていた。
翌日1時間ほどしか眠れなかったあたしは、ファンデーションで目の下にできたクマを隠した。
少しくらいブサイクになっていても、航の気持ちはあたしへ向かうはずだ。
けれど、特別な日になる予定の今日はいつも以上に可愛くしていたかった。
いつもよりも早く学校へ到着して、自分の席に座る。
航はまだ来ていないようだけど、気持ちがソワソワして落ち着かない。
問題は、どうやって航の飲み物に惚れ薬を入れるかだった。
航はいつもペットボトルのお茶やジュースを持ってきているから、それに入れるしかないのだけれど、ペットボトルの場合は1度はキャップが開いていなければ怪しまれてしまう。
航がどのタイミングでペットボトルの蓋を開けるか、ちゃんと見ていなければいけない。
「青花、今日は早いね」
そう声をかけられて振り向くと初美が立っていた。