惚れ薬
航の気持ちがあたしとは真逆に向いているんだろうと言う事は、それだけで十分に理解できた。


「昨日と同じように、2人で壁を作ってペットボトルに入れようか」


初美がそう言って来た。


「そうだね……」


体育や移動教室の時間を利用してもいいかもしれない。


とにかく教室は人目がありすぎるのだ。


焦らずに、ゆっくりと計画を練って行動しなきゃいけない。


「航と付き合えるのが楽しみ」


あたしはそう呟いたのだった。
< 63 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop