監禁少女
歩けと言われても拘束されているため、飛ぶように移動することしかできない。


あたしは仕方なく飛び跳ねながら部屋を出た。


「今日もあの部屋に行くの?」


後ろからついてくる覆面男へ向けてそう聞いた。


しかし、男は返事をしない。


必要最低限のことしか話さないようだ。


「黙ってたって、あんたの正体はだいたい検討がついてるんだからね。ここから出たら絶対に警察に突き出してやる!」


暴言を吐いていると、昨日の部屋に到着した。


ドアが開けられるとそこに美世が座っているのが見えた。
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