監禁少女
☆☆☆

「おはよう音~」


「おはよう」


友達に声をかけられて、挨拶して、自分の席に座って、授業を受けて。


それで家に帰ったらまた両親は喧嘩をしている。


なんだかなにもかもがつまらなかった。


なんでこんな毎日を送らなきゃいけないのか、疑問になってくる。


友達に合わせて笑う事はあっても、心から大笑いできることはほとんどない。


友達と一緒に陰口は言っても、本当に大嫌いだと思える相手もいない。


逆に、大好きだと思える人も、いない。


家にいても同じだった。


本気で興味を持てるものが見つからない。


そこそこ勉強をしていれば怒られることもない。


両親の喧嘩を見て見ぬふりをして、何事もなくやり過ごしていくだけ。
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