監禁少女
叩かれた頬がヒリヒリと痛む。


「音、大丈夫?」


そんな声がして振り返ると、クラスメートが立っていた。


「いきなり殴られたんでしょ? ひどいよねぇ」


その言葉にあたしは薄ら笑いを浮かべた。


黙って見てたのかよ。


そう思うが、口に出さない。


「さっきの、誰?」


「音知らないの? 神田先輩の元カレだよ」


「……神田って誰?」
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