監禁少女
一体誰?


そう思って車内を確認する。


運転手の顔が見えるかもしれない。


そう思った次の瞬間、後部座席から覆面を被った人間が飛び出して来た。


咄嗟のことで声をあげる暇だってなかった。


あたしは白い布で顔全体を覆われていた。


「なに!?」


ようやくそう声が出たのに、鼻の奥に刺激的な臭いが入って来た。


布になにかが染み込ませてあったのかもしれない。


そう思ったが、抵抗することもできず、あたしはそのまま意識を手放してしまったのだった。
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