監禁少女
ここから出るために必要なものがあるかもしれない。


そんな期待も膨らんでくる。


ドアの近くまで移動してきた時、白い光に目を細めた。


「誰!?」


部屋から少し頭を出した瞬間、そんな声が聞こえてきてあたしは小さく悲鳴を上げた。


顔をそちらへ向けると、あたしと同じように手足を拘束された少女が2人いた。


その顔に思わず絶句し、同時に目を見開いた。


「スミレ!?」


そう言ったのは音だった。
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