監禁少女
音は椅子を両手に持ち、ドアへ向けて振り下ろした。


大きな音が響き渡る。


しかし、それだけで壊れるほど弱いドアじゃない。


「あたしたちは窓を割ろう」


美世にそう言われて、あたしは頷いた。


ドアは無理でも、窓は割れるかもしれない。


あたしと美世は椅子を手に持ち、窓ガラスへと叩きつけた。


しかし、ガラスはびくともしない。


防犯ガラスになっているようだ。


それでもあきらめずに、何度も何度も繰り返す。
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