ジンクス
また赤面してしまっているのがわかって、俯いてしまった。


「どうぞ」


「あ、ありがとう……」


健に手渡されたネックレスが、あたしの手のひらの上で輝いている。


健からの初めての贈り物だった。


「付けてあげるよ」


「え……?」


答えに困っている間に健はネックレスを首に付けてくれた。


健の手の温もりを首の後ろの感じる。
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