ジンクス
ここに出た分だけ、飲んでしまえば同じことだ。


ゴクリと喉を鳴らして自分の血液を飲み干して行く。


そしてまたカッターを動かした。


ゴリゴリと音がして、少し筋肉質が部位も一緒に床へと落ちて行く。


切り取られた断面は真っ赤に染まり、次から次へと血が流れだす。


「ふふふっ。そうだ。この血も料理に使っちゃえばいいんだ」


暖かな血液を手のひらにすくい、飲みこむ。


「肉だけじゃなくて、お腹の中の臓器も料理に使えるのかな。きっと、内臓の方が美味しいよね。栄養も沢山ありそうだなぁ」

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