ジンクス
でも、そんな関係も終わらせる。


「よかったら、食べる?」


あたしは健へ向けてそう言った。


「まじで?」


健は目を輝かせてあたしのお弁当を覗き込んできた。


毎日コンビニで済ませているから、食いつきはいい。


「い、いいよ」


あたしはそう言って健にお弁当箱を差し出した。


自分はまだ一口も手を付けていない。
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