ジンクス
そう言った時、杏はあたしに手を伸ばして来た。
貧血のあたしはすぐに動く事ができなかった。
杏の手があたしの制服を掴む。
「なにすんの!」
そう文句を言うだけで精いっぱいだった。
次の瞬間、タオルを巻いた腹部が杏の前にさらされていた。
タオルには、また血が滲んできている。
杏がサッと青ざめる。
「ちょっとケガしただけ」
そう言うのに、杏は大きく息を吸い込んでタオルを外してしまったのだ。
貧血のあたしはすぐに動く事ができなかった。
杏の手があたしの制服を掴む。
「なにすんの!」
そう文句を言うだけで精いっぱいだった。
次の瞬間、タオルを巻いた腹部が杏の前にさらされていた。
タオルには、また血が滲んできている。
杏がサッと青ざめる。
「ちょっとケガしただけ」
そう言うのに、杏は大きく息を吸い込んでタオルを外してしまったのだ。