ジンクス
どうやらあたしの気持ちはバレバレだったようだ。


勇気を出して相談したのに、急に脱力していく。


お弁当箱の中のタコさんウインナーも、どこかしょんぼりしているように見えた。


「でも、ついに決意したんだね」


途端に杏が真剣な表情になってそう聞いて来た。


「う、うん」


あたしは頷く。


「普通に告白するの?」


「それは……」


きっとそうなるんだろうけれど、どうすればいいか正直わからない。
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