ジンクス
「保健室へ行こうって言われたんだけど、あたし痛み止めとか持って来てたから、だからそれを健に伝えたら……」
「お姫様抱っこで連れてこられたんだね!?」
花梨が叫ぶようにそう言い、2人は同時に黄色い悲鳴を上げた。
「なにそれ! 本当にお姫様ストーリーじゃん!」
「本当本当! 絶対に付き合えるやつじゃん!」
2人は勝手に盛り上がっているけれど、花梨の『絶対に付き合える』という言葉に、足の痛みがぶり返してきていた。
あたしの片想いは絶対に実らない。
もしかしたら、健はまた演技をしているのかもしれない……。
「お姫様抱っこで連れてこられたんだね!?」
花梨が叫ぶようにそう言い、2人は同時に黄色い悲鳴を上げた。
「なにそれ! 本当にお姫様ストーリーじゃん!」
「本当本当! 絶対に付き合えるやつじゃん!」
2人は勝手に盛り上がっているけれど、花梨の『絶対に付き合える』という言葉に、足の痛みがぶり返してきていた。
あたしの片想いは絶対に実らない。
もしかしたら、健はまた演技をしているのかもしれない……。