幼なじみとの恋は波乱で。(仮)
「あ、あの」

「ん?」


声のした方を見ると、

そこには1人の女子がいた。


名札には、【1-5 千田】と書かれていた。


1-5って、奏と同じクラスじゃん。

それにこの子、めっちゃ美人だし。


「あのっ…!

ちょ、ちょっと…いい、です…か?」

「あ、うん」


めっちゃ緊張してるじゃん。


そう思いながらも、

教室の扉に向かう千田さんの後ろを歩く。


千田さんは、

屋上につながる階段の踊り場で

足を止めると、

俺の方へと振り返った。
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