幼なじみとの恋は波乱で。(仮)
次の日。


「瑠璃、ちょっと」


撮影が終わって10階にある部屋で

休憩していると、

今野ちゃんが私を呼んだ。


私は今野ちゃんの後について、

廊下を歩いていく。


今日は朝からの撮影だったため、

外はまだ明るく、窓から漏れた光が

私と今野ちゃんを優しく包み込んでいる。


エレベーターに乗ると、

今野ちゃんは【13】と書かれた

ボタンを押した。


「編集室…?」


13階には、twinsの編集室がある。


「そう。

昨日瑠璃が言ってたこと、

今朝編集長に言ったの。

その返事とかじゃないかな」

「返事…」


なんだか緊張するな…。


私は緊張を感じながら、

ポーン、という電子音とともに開いた

扉の奥へと向かって歩いた。



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