幼なじみとの恋は波乱で。（仮）

「え、マジ？」
「やっばー」


そんな声が、

今日は朝から教室の中で飛びかっていた。


私は今学校に着いたところなので、

みんなが何を話しているのかはわからない。


「桃果ちゃんおはよう」


クラスメイトが私に話しかける。


「おはよう。……どしたの？」

「三浦くんいるじゃん。桃果ちゃんと仲のいい」

「…うん」


この騒ぎの原因は、奏なの……？


なんだか胸騒ぎがする。


「三浦くん、柏田先輩と付き合ってたじゃん」

「…うん」

「柏田先輩、サッカー部の先輩と、

キスしてたらしくて…」

「え…？」

「二股的な？そんな噂が流れてる」

「二股……」

「美人だし、モテてるんだろーけど」

「………」


そのクラスメイトは、他の子に呼ばれて、

私から離れていった。


（二……股………？）


衝撃が大きすぎる。


奏……。


奏っ……！



気がつくと、5組----奏の教室へと、

走っていた。