恋の名前
「はい!オリエンテーションをはじめますー!」

「ああああーー、めんどくさいーー、」

「いち..先生に聞こえるよ!」

「花菜ちゃんいないし..あの人いるし..やだあああ」

なんか怖いんだもん。


集合した体育館でぐだぐだしていると彼が友達と遅れてやってきた。

キョロキョロと自分のゼミを探している

あ、困ってる、、そんな顔するんだ、、

「「!」」

ぼーっと彼の顔を見ていると目が合った。

ドキドキドキ

私は、驚いてすぐ目をそらした。

わっ、目合った..しかもそらしちゃった...それよりなんでこんなにドキドキするの!?!?

彼は私と目が合った瞬間こっちに走ってきた。
そしてストンと私の隣に座る。

「間に合ったーー。あのーえっと、何するの?今から」

え、誰に話しかけてる?
私ですか?
え??

「いち?桜井くんきいてるよー」

花菜ちゃん、こたえてくれればいいじゃんかああ!!

「あ、うん、あたしもわかんない、、」

「だよな、早く終わらせよーぜ」

「うん、、」

顔が見れない私は終始彼の足元を観察。

なんでこんなに話せないのわたし!
友達はだいたい自分からつくってきたじゃない!!
いつからこんなに話せなくなったの!!

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