私の失恋の行き着く先は…No.1
通勤バッグと大きな花束を抱えて、会社の地下駐車場に向かう。
見慣れた黒の車に乗り込む。
「お母さん、遅くなってごめん」
「大丈夫よ~。それより心残りはない?みなさんとお別れ出来た?」
「うん。引き継ぎも無事終わったし、ちゃんと挨拶も出来たよ。お母さんも半年間送り迎えありがとう」
「ついでだからいいのよ。今日はお父さんも早く帰るって言ってたから、お寿司でもテイクアウトして帰りましょ!ゆずきの退職祝いに、ね!」
「ありがとう」