私の失恋の行き着く先は…No.1
勿論そんなこと誰にも話せるはずもなく、黙秘権を行使中。
そんな私に蓉子さんはニヤニヤしながら爆弾を落とした。
「それで週末はエッチ三昧だったってわけね?」
「は、はいっ!?」
突然なにを言い出すんだ!
驚きのあまり、呆然としている私の首元を蓉子さんはビシッと指差した。
「キスマーク♪」
「キ、キスマーク!?」
咄嗟に首元を隠したのがいけなかった。
「カマかけたら当たっちゃった」
実に楽しそうな蓉子さん。
どうやら嵌められたらしい。
「仕事に戻りましょう」
室長がパンパンと手を叩きながら空気を変えてくれた。