私の失恋の行き着く先は…No.1


「キスマーク付けるなんて酷い!」

ベッドの上で猛抗議する私。

あれから蓉子さんにずっとニヤニヤされっぱなしだった私は、今日一日仕事しずらくて仕方なかった。

社内を歩けば、なぜか人の視線がチラチラするし。

さっさと仕事終わらせて定時で帰ると意気込んでいたら、案の定捕まってしまった。

勿論行き先は彼が泊まるホテルの部屋。

ようやく解放されて、ぷりぷりと怒ってますとも。

彼は私の頭を撫でながら、余裕綽々の表情でなんだか楽しそう。

私は真っ裸でなにをやってるんだろう。

なんだか急に恥ずかしくなってきて、布団にすっぽりくるまった。



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