私の失恋の行き着く先は…No.1
「帰る」
「ダメだ。帰さない」
その繰り返しで、もう真夜中になってしまった。
さすがにこの時間で帰る気持ちも失せてしまい、ベッドの中でゴロゴロしている。
「明日(厳密にいえば今日)も仕事だから寝よう?おやすみなさい」
彼の胸に顔をくっつけて目を閉じた。
「荷造りしないとな」
突然の言葉に目を開けて彼を見た。
「荷造りって?」
「ゆずきの荷造り。今週末にマンションに住めるようになるから」
「うん?」
「だから、ゆずきも引っ越しだ」
「私が引っ越し?」
「そう。俺と一緒に住む」
「一緒に?」
「一生な」
一緒に?一生?
それって、それって…。