私の失恋の行き着く先は…No.1


その週末、彼の新しいマンションに連れてこられた私は、あんぐりと口を開けてなんとも間抜けな状態。

高層マンションの上階の一室。

多分夜になると、夜景がとても綺麗なはず。

3LDKという広さと部屋数の多さに驚きまくり。

「最初っから一人暮らしするつもりじゃなかったってこと?」

「ゆずきと住むつもりで、アメリカにいる時に買った」

「買った!?」

このマンション、賃貸じゃなくて分譲!?

なんだかクラクラしてきた。

だって、アメリカにいた時って、私とは音信不通だったのに。

「言っただろ。捜し出して捕まえるって」

「言ったけど。なんか、その言い方だと、私が犯罪者みたいな感じがする」



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