私の失恋の行き着く先は…No.1
「あぁ、確かにそれっぽいな。あながち間違いでもないけどな。ゆずきは俺を一生捕らえて離さない。勿論俺も一生ゆずきを離さない」
「なんか、恥ずかしい…」
また一生とかって言うから…。
相変わらずクールに見えて言うこと甘すぎ。
「ゆずき」
「うん?」
なぜか突然彼は私の前で膝まずいた。
「貴俊さん?どうしたの?」
「俺と結婚してください」
そうして差し出されたのは紛れもなくキラキラと輝く指輪。
マンションといい、指輪といい…。
あぁ、そうか。
蓉子さんの言っていたことが少しだけわかった気がした。