私の失恋の行き着く先は…No.1
「あの、私の配属先は秘書室で間違いないんでしょうか?」
恐る恐る片桐秘書室長の顔を伺うと、ニコニコ笑顔を向けられた。
「秘書検定1級は凄いよ。それに相原さんのビジネス英語は流暢で専務がとても誉めてたよ」
「専務!?」
専務って、会社のテッペンにいるような人でしょ!?
なぜに!?
「驚いたかな?実は面接の時に私の横にいた人、ウチの専務」
「は、はぁ…」
なんとも情けない返事をしてしまった。
片桐秘書室長の横にいた人って、どう考えても室長より随分若かった気がする。
まさか専務だったとは…。