終わりなき戦に花束を
一束
「今日から、新しい子が真選組に入ることになった。」


隊員全員を見ながら、局長、近藤勲は言った。


「星羅 翡翠ちゃんだ。まだ慣れないと思うからみんな色々教えてやってくれ」


近藤の言葉とともに、静かに麩が開く。
音もなく入ってきたのは、一人の少女だった。


フードを目深にかぶっているので顔ははっきり見えない。


「・・・近藤さん、ここは女人禁制じゃなかったんですかィ?」


総悟がアイマスクをずらしいつもの調子でそう言った。


他の隊員は少女を見て訳がわからないという顔をしている。


「少し複雑な事情があってな。特別だ。」


少女はフードを取る気がないらしく、その姿のまま近藤の隣りに座った。

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