終わりなき戦に花束を
「沖田…?」


麩を開けて入ってきたのは確かに総悟だった。

翡翠は嫌そうに眉間にシワを寄せ、ため息をつく。


「何してんでィ?みんなとっくに朝飯食ってますぜ」


「…」


翡翠はなるべく総悟を見ないようにしていた。
が、総悟は翡翠の前でしゃがむと、翡翠の前髪をどけ額に手を当てる。


翡翠は、一気に真っ赤になった。


「顔赤いですぜ。熱でもあるんじゃないんですかィ」

「…っうるさい…!」


総悟の手を払いのけ、立ち上がった翡翠は総悟を睨みつける。


「馴れ馴れしく触るな…!」


そう言い放つと、翡翠は部屋を出て行った。

総悟はふぅっと息をつく。


「ありゃあ躾が大変そうだなァ…」
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