僕の恋。(短編)
すごく嬉しかった。
初めて付き合った人からのプレゼント。
僕はその天使のマスコットを、10年以上大切に保管をしていた。
プレゼントを貰って、次はゲーセンに入り、プリクラを撮った。
僕の顔は少し緊張した表情で写っていたが、彼女は嬉しそうに落書きをしていた。
彼女の笑顔は、本当に天使のようだった。
帰りは彼女を駅のホームまで送って行った。
別れ際、ベンチに座り、彼女は寂しそうな顔をしていた。
僕はここしか無いと思い、思い切って彼女の口元にキスをした。
人生初の甘いキスの味は、今でも鮮明に憶えている。
「しばらく会えないね。」
そう言い残して彼女は電車に乗った。
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