あいしてる。
次の日も
同じ場所に、ネコはいた。



―昨日と同じネコだ―



僕はまた近づいて
よせばいいのに
パンをあげた。



ネコはやっぱり
フン、という顔をして

パンをくわえて
どこかへ行った。




「お礼くらい言えよな」



まぁネコだから
言えるはずないんだけど
僕はつい、つぶやいた。
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