欲しかったのはあなたからの“好き”でした。
夏「か、哉碼くん頑張れー!」
哉碼くんも諒くんも足が速くてすぐにお題の紙の入った箱のもとに着いた
紙を同時に引いた哉碼くんと諒くんはお互い顔を見合わせ諒くんだけ走ってこちらに来た
諒「…はぁ…はぁ……真奈っ!行くぞっ!」
真「え!?あ、うん!」
諒くんは真奈を連れてゴールに向かう
哉碼くんはまだその場から動いていていない
夏「か、哉碼くん!?どうしたんですか!?」
哉碼くんに聞こえるように叫ぶ
私の声に振り返った哉碼くんは悲しそうな顔をしている
そしてこちらに来る
大「おい!哉碼!どうしたんだよ!」
夏「哉碼くん!?」
哉「お題……“好きな人”だった……」
あ……
だから動けなかったんだ…
大「哉碼……」
夏「哉碼くん……」
パシッ
私は哉碼くんの腕をつかむ
哉「っ……深風!?」