シャイな君と意気地無しの私
「も、もしもし?」

緊張のあまり声が震えた

「どうしたの?」

でも優君の声は優しくて

「今度の放課後、

私に化学を教えてくれませんか」

自然と言葉が出てきた



「あっ、はい。うん、いいよ」

優君もなんかどもってて

花梨が隣で大笑いしてた



「あっ、でもね、花梨と信ちゃんも

教えて欲しいって言ってるの」

と言ってしまった…

親友からは『何言ってんの?』

みたいな顔された



うん、私だってそう思うよ

「うん、いいよ笑じゃあ今度の放課後だね

わからない箇所記し付けといてね」

それから数回言葉を交わして電話を切った

そしたらその瞬間



「ねぇ澪…馬鹿じゃないの?

なんで二人っきりじゃないのよ!?

まぁ、確かに私も馬鹿だから聞きたいけど

信太郎を誘う事はないでしょ 」

と睨まれながら怒られた



信ちゃんは親友の片思いの相手

でも実際は両思いです笑

2人はお互い片思いだと思ってるみたいだけど



取り敢えず親友の怒りを鎮めて

それから信ちゃんにも電話をして許可を貰い

一緒に放課後勉強することにした
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