シャイな君と意気地無しの私
午後の授業が始まったけど

なんかよく頭が回らなかった



ただ黒板に書かれたことをノートに書き写す

その作業しかしてなかった気がする



「優君は私があげたことを

忘れちゃったのかな」

とか考えてた

もしそれなら別に良くはないけど

いいやって思えるけど



「本当は優君、

私のこと嫌いなんじゃないか」

なんてことを1回考えたら他のことが

考えられなかった



馬鹿だなって

重いやつだなって

他の人にこの事を言ったら言われると思う



それでも誰かに聞いて欲しくて

帰りに花梨に言った



いつもの花梨だったら

馬鹿とか言うはずなのに

慰めてくれて

なんだか泣きたくなった…
< 30 / 31 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop