桜恋
星空と金平糖
1週間なんて早いもんで、
テスト初日を終えた
みんな、どうだった?やばいよー
なんて会話しながら帰ってってる
今日はマスターがジム行くから
喫茶店はおやすみで、
天川ちゃんに教室で勉強しようって提案したら
うんと頷いて、
ひとまず近所のコンビニに昼飯買いに財布だけ持って2人で行く
今日はユキさん用事があるとかで
勉強会は2人ですることになった
コンビニに着くと
天川ちゃんはちっちゃいパン1つとフルーツ角切りされてるやつだけ
「、、、少なっ!」
「?そうかな、」
顔ちっちゃいし、肩も薄いし、
道理で痩せてるわけだ
教室に帰ってくると
教室の中には5、6人クラスメイトがいるだけだった
ベランダに出て焼きそばパンかじってると、天川ちゃんもベランダに出てきた
「風強いよ?」
「いーの
1人でご飯はさみしいから」
ふにゃっと笑って俺の隣で紙パックのミルクティー飲んでる
「そうだな」
天川ちゃんの前の席に座って向かい合うように机を移動する
「んじゃ明日の教科やるか」
「はーい」
のんびりと答える天川ちゃん
天川ちゃん見てると眠くなってくる
気づいたらもう空はオレンジ色に染まってた
教室に残っていたクラスメイトもちらほらと帰っていて俺ら2人だけになっていた
天川ちゃんの髪の毛がさらさらと
窓から入ってくる風で揺れている
机に突っ伏して眠っちゃっている
髪1束掬うとさらりと零れていく
あの夢に出てきた女の子、
「そっくりだった、」
「あ、ごめん寝ちゃってた、」
「疲れたもんな、暗くなる前に帰ろうか」
帰り道は問題出しあいっこしながら帰ることが2人の日常になっていた