桜恋
先生は資料を広げ、
じっくり読んでいる
「向こうさんは、今のうちからアメリカの大学でプロに育てたいってこと
簡単に言えばスカウトだよ、
プロの奏者として世界に出た人達が多い大学だ、悪い話ではない、
学費も免除してくれるって、
普通ならこんないい話無いからな、
とりあえず、考えてみてくれ」
資料押し返された
考えてって、
私は2年間一緒にやってきたメンバーと
今年も全国目指してるんだよ?
なのにアメリカって、
教室に戻るとタイミング悪くチャイムなってしまった
「おかえり、どうだった?」
席に向かう途中でハルに資料の事で呼び止められた
「考えてみてって言われた。
行く気ないんだけどね、」
「優香、」
席につくとアクビをしながらスマホいじってる倉持君がちらっと見てきた
「おかえり」
「うん、ただいま」
「天川ちゃん、そんな眉間にシワ寄せてると、学級委員長に推薦しちゃうよ?」
「うげ、それだけは勘弁」
ちょっと心が落ち着いた、
留学の事はしばらく忘れられそう
資料は机の奥にしまった
放課後の部活は新入生の校舎の前や、
正門前で部活勧誘
バスケ部や柔道部、その他多くの部活も、
将棋部とか、
水泳部もいる、ジャージなんだ
あ、
水着の人もいる、寒そう、
私たちも負けじとアンサンブルで
演奏したりした
桜散ってんな、、、
部室に戻って近いうちにやるイベントコンサートの練習
なんとその日に見学しに来てくれた人数約50人
やっぱりマンモス校だわ、
*☼*―――――*☼*―――――
翌日の昼休み
お気に入りの場所に来た
中庭にある桜の木
すごく大きくて木の枝に登っても
桜の花達で壁になっているから
たぶんあまり気づかれない
1年の時からのお気に入りの場所
人1人ちょうど空いてる隙間に座り
目を閉じる
桜の香りが心を落ち着かせてくれる
はっと目を開く
気づけば30分も経っていた
寝ちゃってたか、
?
木の下の方で声が聞こえる
覗いてみると男女1人ずついますね
女の子が顔赤くして何か言ってる
「 き、好きなんです!倉持君の事」
倉持君?男の方を見てみると
おや、隣の席の倉持君では無いですか
告白現場ってやつ?
「ごめん、俺君の事知らないんだよね」
「付き合ってから知っていくのもありだと思うんだけど、」
「それでも、好きになれるかなんてわかんないでしょ?なのに付き合うなんて辛いから、」
「っ!」
女の子は泣いて走ってっちゃった
「はぁー、」
ため息ついて上に顔が向いた
やばい、見つかる!
サッと隠れたけど、
「天川ちゃん、そこにいるのバレバレ。天川ちゃんがいつもスマホに付けてるキーホルダー落ちてたよ」
!?慌ててスマホ見てみると確かについてない
「、申し訳ない、」
「フッたとこ見られちゃったかー」
「まぁ、ね、、、でも女の子もスッキリしたんじゃないかな、思いは伝えられたんだから」
「、、、うん、」
じっくり読んでいる
「向こうさんは、今のうちからアメリカの大学でプロに育てたいってこと
簡単に言えばスカウトだよ、
プロの奏者として世界に出た人達が多い大学だ、悪い話ではない、
学費も免除してくれるって、
普通ならこんないい話無いからな、
とりあえず、考えてみてくれ」
資料押し返された
考えてって、
私は2年間一緒にやってきたメンバーと
今年も全国目指してるんだよ?
なのにアメリカって、
教室に戻るとタイミング悪くチャイムなってしまった
「おかえり、どうだった?」
席に向かう途中でハルに資料の事で呼び止められた
「考えてみてって言われた。
行く気ないんだけどね、」
「優香、」
席につくとアクビをしながらスマホいじってる倉持君がちらっと見てきた
「おかえり」
「うん、ただいま」
「天川ちゃん、そんな眉間にシワ寄せてると、学級委員長に推薦しちゃうよ?」
「うげ、それだけは勘弁」
ちょっと心が落ち着いた、
留学の事はしばらく忘れられそう
資料は机の奥にしまった
放課後の部活は新入生の校舎の前や、
正門前で部活勧誘
バスケ部や柔道部、その他多くの部活も、
将棋部とか、
水泳部もいる、ジャージなんだ
あ、
水着の人もいる、寒そう、
私たちも負けじとアンサンブルで
演奏したりした
桜散ってんな、、、
部室に戻って近いうちにやるイベントコンサートの練習
なんとその日に見学しに来てくれた人数約50人
やっぱりマンモス校だわ、
*☼*―――――*☼*―――――
翌日の昼休み
お気に入りの場所に来た
中庭にある桜の木
すごく大きくて木の枝に登っても
桜の花達で壁になっているから
たぶんあまり気づかれない
1年の時からのお気に入りの場所
人1人ちょうど空いてる隙間に座り
目を閉じる
桜の香りが心を落ち着かせてくれる
はっと目を開く
気づけば30分も経っていた
寝ちゃってたか、
?
木の下の方で声が聞こえる
覗いてみると男女1人ずついますね
女の子が顔赤くして何か言ってる
「 き、好きなんです!倉持君の事」
倉持君?男の方を見てみると
おや、隣の席の倉持君では無いですか
告白現場ってやつ?
「ごめん、俺君の事知らないんだよね」
「付き合ってから知っていくのもありだと思うんだけど、」
「それでも、好きになれるかなんてわかんないでしょ?なのに付き合うなんて辛いから、」
「っ!」
女の子は泣いて走ってっちゃった
「はぁー、」
ため息ついて上に顔が向いた
やばい、見つかる!
サッと隠れたけど、
「天川ちゃん、そこにいるのバレバレ。天川ちゃんがいつもスマホに付けてるキーホルダー落ちてたよ」
!?慌ててスマホ見てみると確かについてない
「、申し訳ない、」
「フッたとこ見られちゃったかー」
「まぁ、ね、、、でも女の子もスッキリしたんじゃないかな、思いは伝えられたんだから」
「、、、うん、」