それでも、君のことが








きらを見ると、まだ俺の腕の中で泣いてる。





こんなに距離が近いのに、たった二文字を言うだけで離れてしまう。





それが怖くて仕方ない。





俺って、こんな臆病だったっけ?





でも──────





俺はきらの小さな体を強く抱きしめた。





君にだけは嫌われたくないんだ。







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