それでも、君のことが








「すーく…昴流、頑張れ。」





誰にも届かない声で言った。





「梨亜ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」





どうやら私は恋に弱いみたいだ。





好きな人の下の名前を呼んだだけで赤面するなんて。





「大丈夫!ほら、応援しよ!」





精一杯叫んだ。





『頑張れ』って。







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