それでも、君のことが








そのままゴールテープを切っていく。





「はぁ…はぁ……」





二人揃って、息切れをしている。





「ちょ、急に腕掴むなよ…めっちゃビクッたわ。」





「ごめんごめん」





二人して、笑っていた。





「さぁ!今一位にゴールしたのは、3-Aの如月梨亜さん!!お題はなんと、『好きな人!!!』」





周りから歓声が聞こえる。





司会者の言った言葉が、私にとっては最後の覚悟だった。







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