それでも、君のことが
いざ来てみたら、なんか急に意識し始めちゃったし。
すーくんはどっかの部屋に行くくせに、たまに横からじーっと見てくるし。
ドキドキの連発で、出来た料理はこのどす黒い卵焼き。
もはや卵焼きにすら見えない。
「…俺腹減ったからこれ食いたいんだけど。」
いやそんなこと言ったら私だってお腹空いてますけど!?
「おまえは少食だろ。これでも食っとけ。」
渡されたのは、猫の缶詰。
「私は猫かぁぁぁぁ!!」
「ナイスツッコミ」
親指を立てるすーくん。