それでも、君のことが








「高校卒業したらさ…」





すーくんがポケットから出したのは、何かの鍵。





「俺と、暮らさない?」





素直に言うと、すごく驚いた。





あれ?…こいつって、こんなこと言うキャラだったっけ?





一秒の間に何度もそう思った。





頬に一つ、雫が流れ落ちる。





「…えっ、おまえ、サプライズに嬉し泣きか!?」





その言葉を聞いて、これが涙であると確信した。





「いや、えっと……ちが、…」






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