それでも、君のことが
私はこういうとき、素直に言うことがどうも苦手みたいだ。
「一緒に暮らしてもいいよ。」
お互いに目を合わせ、ゆっくりと近づいていく。
長い髪を耳にかけるという、一瞬の動作の間に私たちは、優しいキスを交わした。
「……」
思わず顔をしかめる。
「どした?」
「…変な味がする。」
なにこれ、今まで食べたことない味。
一体、すーくんったら何食べて……
「あー、それさっきのどす黒い卵焼き」
私の作ったやつかーい。
って、え!?