夢に手が届くまで
そして、あっという間に期末テスト当日を迎えた。

中間テストより、はるかに勉強した。
そう自信はあるのに、不安で不安でもし、全然知らない問題がでたらどうしよう。

そう思うと胃がキリキリが止まらなかった。


今日、１日目の科目は物理と数学２のテスト。



相変わらず、数学の時は手が震えて頭の中が真っ白になった。
焦れば焦るほど、頭が真っ白になる。


なんとか呼吸を整えようと思い出したのは、先生の言葉。



”あなたが数学やめるとか言い出さない限り、見捨てたりしないよ”



松崎先生…。

先生の言葉は本当に私に元気と勇気をくれるの。


ずっと、逃げてきた勉強や頑張ること。




でも、先生が手を差し伸べてくれたから、高校１年生のことがあって先生なんか信じないと決めていたのにもう一度だけ信じてみたいと思った。



もう迷いなんかなかった。
埋めて、書いて時間いっぱいひたすらシャーペンを動かした。


間違っているとか解き方がわからなくても。
それでもいい。

頑張ってどうにか埋めようとそれだけだった。


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