桔梗の華 ~途中公開~
第二章
『神威…何故だ。何故私を裏切った…』
綺麗な人…
でも悲しそう…
『許さぬ…絶対に許さぬ…』
悲しみの目から憎しみの目に変わった
『止まれ!神威!』
神威…?
どこかで聞いたような。
そうだ!封印されたっていう半妖!
『翠子…ふんっ俺を封印するってか』
翠子?じゃあこの女の人が
これはきっと翠子様の記憶?
神威と呼ばれる半妖の姿は
霧でボヤけて良く見えない
『神威…何故、勾玉を返しなさい』
翠子様の心が流れてくる
悲しみ…怒り…憎しみ…
一体何があったの?
『けっおい翠子俺はな~この勾玉で大妖怪にってやらあ。封印なんかされてたまっかよ』
翠子様が札を出して霊力を込める
『させぬっ』
逃げようとした神威目掛けて
何かを唱えて札が光と共に
神威を包み込んだ。
神威は御神木に封印された
『どうして…』
どうして…
なにがあったの…
そこで視界は真っ暗になった