桔梗の華 ~途中公開~
時の始まり
翠子はまだ虫の息であったが
村の人が駆けつけ村の神社へと運ばれた。
「いいですか…この勾玉と共に私は…」
血まみれの巫女の姿に村の人は慌てる。
けれどちゃんと巫女の遺言を聞こうと
翠子の周りに村人が募る。
翠子に仕えていた見習い巫女の幼子 が
癒しの数珠で翠子の傷を処置していた。
「私の屍は焼き払いなさい…もう二度とこの勾玉が世に出て同じ事を繰り返さないよう…」
「翠子様っ!!」
静かに目を閉じ帰らぬ人となった翠子
遺言通りに翠子と勾玉を火葬した
翠子は最後の力を使い勾玉を封印した___
これは戦国の世____