桔梗の華 ~途中公開~
金源の勾玉
そして、時の流れは現世へと変わりゆく___
「桔梗~!」
チュンチュンと朝からスズメの声が聞こえる
そしてママの声も聞こえる…
ガバっ!!と起き上がり時計を確認する
「うそでしょー!!!」
針は遅刻ギリギリの時間を示していた
バタバタと制服に着替えて、
腰まである透き通った髪を櫛で研ぐ
「ままー!もっと早く起こしてよー!」
1階の台所に降りて朝食のパンを軽く食べる
「何回も呼んだのよ~?」
ふんわりと笑顔でごめんねと
注いでくれた牛乳を渡してくれる
「コホンっ。桔梗!今日は帰ってきたら蔵の掃除を手伝ってくれ!」
新聞を読んでたお爺ちゃんがチラっと
顔を出して咳払いをしてくる
「えーー、分かったけどガラクタばかりなんだから要らないものは捨てなよじいちゃん」
「なに~?!忌々しき発言だぞ桔梗!うちの水紋神社はな~500年前の戦国時代から…!ってこら!聞いとるのか!」
爺ちゃんの話は長くなるからそそくさと
玄関へ逃げる
「いってきまーす!!!」
元気よく玄関を出て学校へ走る