桔梗の華 ~途中公開~

「オイラ体の調子も戻ったし少し散歩してくる!」

帆は元気よく家を出て行き
残された私たちは

「たまにはゆっくりしよっか」

お茶を啜っていた。







______________








「なんじゃ〜此処は豊かな村じゃの〜」

周りをキョロキョロと見渡すと
せっせっと畑を耕す人間に
きゃーと走り回る子供


オイラ桔梗達に出会う前に
こんな平和な村を荒らしてたんじゃな

過去を思い出し心が痛む帆
畑の近くに立つ大きな木に登り
村を見渡せる程の高さの枝に座る


「おとう、おかあ、オイラも強くなるぞ」

日が照らし帆と木の影は
ひんやり冷たい風に揺れる

オイラは強くなれるんかのお

妖怪が襲ってくる時はいつも
神威と凛丸と蘭丸が戦いオイラは
桔梗の腕に抱き抱えられる。

オイラは足でまといになってるんじゃないか

オイラだってみんなの役に立ちたい。


そうじゃ!


座っていた木から飛び降りて
妖怪が出そうな場所を探し回る

オイラが妖怪を倒して桔梗達にオイラの強さを分かってもらうんじゃ!!!

帆は柏埜山とは真逆の森へと足を進めた
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